眺望最高の伊那谷「いなかの風キャンプ場」の特徴と12の注意点
新型コロナウィルスに伴う移動制限も解除された6月20日(土)~21日(日)に今年2回目のファミリーキャンプをしてきました。
今回利用したのは棚田の跡地を利用して作られた、眺望が自慢のキャンプ場「いなかの風キャンプ場」です。
梅雨の合間の好天に恵まれてゆっくりした時間を楽しんできました。
※キャンプ場の紹介は素晴らしいブログがあふれているので、ここでは盲点や注意点を中心に利用者目線の情報を独断と偏見でまとめています。
- いなかの風キャンプ場
- ★おススメのお立ち寄りスポット
- キャンプ場の特徴
- 【注意点1:サイトが不定形なので事前調査は必須】
- 【注意点2:サイトが粘土質=雨天が心配】
- 【注意点3:「売り」のはずの体験メニューは(恐らく)ショボい】
- 【注意点4:釣り堀もちっちゃ(笑)】
- 【注意点5:樹木が無いので日差しに注意!】
- 【注意点6:遊具は無い】
- 【注意点7:場内の流水では遊べない】
- 【注意点8:場内案内のマップはもらえない】
- 【注意点9:説明が極めて大雑把…と言うか無い】
- 【注意点10:炊事場でお湯が出ないかも】
- 【注意点11:梅雨中の6月下旬は毛虫だらけ】
- 【注意点12:いくら何でも値段が高すぎる!】
- まとめ
いなかの風キャンプ場
棚田を利用して斜面に設置された独特の形状で、名前のとおり「いなか」を感じさせる気持ちの良い環境と、中央アルプスを一望する抜群の眺望が人気のキャンプ場です。
★おススメのお立ち寄りスポット
いきなり脱線しますが、最寄りの松川ICからキャンプ場まで向かう途中にある、道の駅「花の里いいじま」とその隣の「里の菓工房」が超おススメなのでご紹介します。
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道の駅花の里いいじま
水車が回っており、実際にその水車で精米したお米も販売しています。
また、ご当地ソフトはおいしく割安!
200円のミニサイズが通常のサイズです。
いや、本当にデカいんです。
ジェラートや地元野菜もありますよ(*^-^*)
メニューのバリエーションはほどほどですが、きちんとレストランもあるので、キャンプ場への突入前の腹ごしらえも可能です。
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里の菓工房
道の駅いいじまに隣接し、歩いて移動できます。
連絡橋もあります。
オープンテラスでおいしいケーキが味わえます。
以下、ご存じかどうかアレですが…栗きんとんで有名な、知る人ぞ知る岐阜県の恵那川上屋の経営です。
これは安心(*^▽^*)!
ケーキに200円追加でドリンクが付いてきますが、キャンプ場が近いので、次回があれば我が家は”お持ち帰り”にするかもしれません。
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その他①
この両店は歩いて移動できますが、道路を挟んだはす向かいには(何故か)別のケーキ屋さんもあります。
ちなみに道の駅の構内にはアップルパイの専門店も…
どんなけお菓子だらけやねん!
目に見える範囲内…約200mくらいの距離にホームセンターのコーナンと、食材が入手できるA-COOPがあります。
(さらにキャンプ場に近い場所にも別のAーCOOPがありますが、こちらの方が店舗が大きいです)
また、車で2~3分のところにパン屋さんもあるようです。
このエリア、キャンプに必要なものは全て揃いそう(;^_^A
絶対に活用すべきですね!
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その他②
完全に季節を選びますが…最寄りのICがある松川町はサクランボ狩りが楽しめます。
(今回も本当はそれを目当てにキャンプ計画を立てました(´;ω;`))
今年はコロナウィルス対策で営業を自粛されていたので諦めましたが、お子様でも十分楽しめるのでおススメですよ~。
くだもの狩り | だんだん好きになる旅 まつかわ(松川町観光サイト)
キャンプ場の特徴
さて、ようやく本題ですが…
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棚田をそのままキャンプ場にしているので…
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眺望が抜群
このキャンプ場の最大の特徴は「眺望」だと思います。
元が棚田ですので、キャンプ場全体が山の中腹に位置しています。
棚田の1枚1枚が1サイトに割り当てられているのですが、元が棚田なので階段状になっていることから目線が確保され、最高の眺望が約束されています。
※今回利用したのはこのキャンプ場の中でも上から2番目の高所に位置している41番サイト。下のサイトとの高低差も大きく、恐らくこのキャンプ場の中でも最高の眺望のサイトでした。
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サイトの独立感が強く、隣人が気にならない
隣のサイトとは必ず高低差が確保されており、いわゆる「お隣さん」は事実上存在しないです。
驚いたのは隣のサイトの音もほとんど聞こえてこないこと。
少しの高低差でここまで隣の気配が消えてしまうのは予想外でしたが、家族だけの雰囲気を安心して楽しむことができました。
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広い
色々なブログでもその広さが高評価されていますが、確かに広いです。
元が不定形な棚田なので大きさはそれぞれ、中には一般的なサイズのサイトもありましたが、総じて破格に広いサイトで構成されており、1サイトを3~4組のグルキャンで利用している方も多々みえました。
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(PeyPeyだけだけど…)電子決済が使える
PeyPeyが使えました。
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(本当は…)お風呂もある
今回は新型コロナウィルスの拡散防止のために利用が控えられていましたが、お風呂も完備されています。
湯船と洗い場は木船を加工した造りの露天風呂で、星空が好評なようです。
一度に入れる人数は4人くらいかな、と思います。
脱衣場も広めで使いやすそうでした。
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農業体験ができる(…らしい)
場内を散歩していると、何枚かの田んぼが整備されていました。
ホームページを拝見すると、季節には田植えの体験などもできるようですね。
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トイレや炊事場がとってもキレイ!
ひと言でいうと、すごくキレイに管理されています。
設備が良いと言うより管理レベルと利用する方々のマナーも良いんでしょうね。
ゴミが溢れたりすることは全くなく、トイレもどの時間もキレイに掃除されていました!
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予約サイトが異常に充実!
ご覧いただくと分かりますが、予約サイトの情報量が半端じゃないです!
それぞれのサイトの広さや特徴、概観の写真などが丁寧に記載されており、ネット上でサイトを選んで予約できます。
ここまで充実していると、正直、ブロガーさんの紹介記事なんてもはや不要…。。。
このキャンプ場は棚田地形をそのまま活かしているため、それぞれのサイトで広さや眺望が全く違うので、これは素晴らしいシステムだと思いました。
https://camprsv.com/12252/rsv_list/
※リンク先でそれぞれのサイトの「詳細確認・予約」をクリックすると詳細な紹介が出てきます!
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直火OK
…でした!
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買い出しは比較的容易
田舎感を誇るキャンプ場ながら、意外と買い出し可能なお店は近くにあり、地元飯島町の交通量が少ないことも相まって最寄りのA-COOPまで車で5分ちょいです。
…とここまでは良い話です。
ここからは重要な「ちょっと気になる話」です。
【注意点1:サイトが不定形なので事前調査は必須】
くどいようですが(;^ω^)…棚田がそのままサイトになっているので各サイトの広さや形が様々です。
こだわりが無ければ結構ですが、事前にきちんと確認しておいた方が良いです。
幸い前述したように予約サイトが非常に詳しく丁寧なので事前リサーチの上、予約されることを推奨します!
【注意点2:サイトが粘土質=雨天が心配】
土質が棚田当時のまま=粘土質です。
今回は梅雨の合間の晴天に恵まれましたが、恐らく雨が降ると田園状態もしくはぬかるみ状態になると思います。
下手をすると「池」状態になるのでは???
雨が心配な場合はぬかるんだ場合も想定したキャンプ装備が必須だと思いました。
逆に、砂利や樹木もないのでペグが刺さりやすいです。(…抜けやすいとも言う)。。
また、薄めのマットでもゴツゴツすることは無いかと思います。
【注意点3:「売り」のはずの体験メニューは(恐らく)ショボい】
長所として前述した体験メニューですが(恐らく)ショボいです。
今回は新型コロナウィルスへの対策で体験メニューが自粛されていたので適正な評価はできないのですが…
そもそも、畑や田んぼはどう見ても趣味レベルの広さ。
まぁ田植えと稲刈りは時期さえ合えばそれなりの面積を確保できているようですが、畑は家庭菜園に毛が生えたレベル。
そもそも、今の時期であればそれなりに栽培された野菜類が目に入りそうなものですが…何も栽培されていなかったような気が…
【注意点4:釣り堀もちっちゃ(笑)】
…まぁあるだけでも良いですけどね。
【注意点5:樹木が無いので日差しに注意!】
眺望を確保するため+元の棚田の状態を活かしているため、ごく少数のサイトを除いて木陰がほとんどないです。
標高は700mくらいで気温はそれなりに低めですし、斜面なので風も良く吹きますが、ポリコットン等の、影が濃い目ののタープで「日影を自作」する必要があります。
【注意点6:遊具は無い】
…です。
自然に親しむのがコンセプトのキャンプ場ですから、まぁ欠点ではないかもしれませんが、例えば2×4のDIYレベルのブランコとかくらいは設置してあっても良いかも…。
【注意点7:場内の流水では遊べない】
場内の水路は農業用水なので遊べないです。
山麓に位置しているので遊べる小川もないので水遊びは難しそうです。
【注意点8:場内案内のマップはもらえない】
環境保全を目的としたゴミ削減策の一環だとは思いますが、場内マップは配布していないです。
スタッフの方に尋ねたところ、QRコードからスマホで確認するように、とのことでした。
…めっちゃデジタルなキャンプ場ですな…( ´∀` )(皮肉です)
子ども達がキャンプ場内を探検して遊んだりするためには是非ともマップは欲しいところでしたが、ちょっと徹底しすぎかな…と思いました。
まぁ、事前にネットから印刷して持参すればよい話なんですけどね。
【注意点9:説明が極めて大雑把…と言うか無い】
キャンプ場でのルールや注意点などはQRコードからネットで確認なので説明省略…という極めて合理的なシステムです。
とても好感の持てるシステムですが、実際に大自然の中でスマホでチマチマチェックするのも無粋です。
出発前に自宅でネットから事前確認された方が無難だと思います。
【注意点10:炊事場でお湯が出ないかも】
炊事場ではお湯の利用ができるとのことですが、実際には出なかったです。
6月という「季節」と、早起きすぎる私が早朝4時頃に炊事場を利用していたからかもしれないと思い昼間にも確認しましたが…やっぱりぬるい水だったぞ。
【注意点11:梅雨中の6月下旬は毛虫だらけ】
…でした。
20匹くらい駆除したかな…(;^_^A
アレルギー等がある方はご注意くださいね。
【注意点12:いくら何でも値段が高すぎる!】
サイトや利用日によって価格が違いますが…一般的な相場よりも利用料金が高すぎると思います。
今回、アーリーインを利用したこともあり、1泊で1万2千円も必要でした。
電源もなく、お風呂もシャワーのみ、イベントも自粛でオーバー1万円(;^_^A
客観的にかなりお高いと感じました。
まとめ
身勝手も含めて色々書きましたが、眺望は最高、サイトは総じて広く、水回りの管理レベルは高め。
ホームページでの喧伝より若干ショボい印象はあるものの(普段は)イベントもあるようで、人気の高さも頷けるキャンプ場だと思います。
価格については予約段階で了承済ですしね(;^_^A。
「求めるもの」をきちんと理解して愉しめば最高のキャンプ場だと思います。
そういう意味では、一番の注意点は雨天時の足元のぬかるみ対策かもしれません。
何よりも(晴れれば)中央アルプスの絶景が遮蔽物無しで愉しめる眺望はすべての苦難を払拭し、何物にも代えがたいのかもしれませんね。
…でもお財布には厳しいなぁ…(くどい?)
余談ですが、このキャンプ場の位置する陣馬山の頂上には無料のキャンプ場があるようです。
無料で、更に壮絶な眺望が期待できるので、いつか挑戦してみたいです(*^-^*)