SOTOのデュアルグリルをレビュー!多機能性では文句なしの超オススメコンロ!
我が家の炭焼き用のメインコンロはSOTO(新富士バーナー)の「デュアルグリル ST-930」です。
我が家には大変便利で必須の装備なのですが、結構個性的で使い手を選ぶモデルだとも思うので、実際の使用感をレポしたいと思います。
デュアルグリル
本体がアルミの鋳物でできており、火消し壷などの機能も併せ持つ多機能性が特色のコンロです。
複数の部品で構成されており、この組み合わせで多様な使い方が可能となります。
実際に使ってみると、「コンロ」とか「焚き火台」と言うよりも日本古来の「七輪」に近い使い勝手のモデルかと思います。
特徴
高さ調整により火加減が調節できる!
このモデルの最大の特色がこれです。
専用の焼き網を少し回し置くことにより、網の高さが3段階に調節できます。
写真が汚くて申し訳ないですが…本体の内側にはこのように三段階の段差があります。
網をクルクルと少しづつ回して網の脚の置場所をずらすことにより高さ調整をします。
例えばスノーピークの焚き火台などでも高さ調整は可能ですが、網の脚をハメ込むのに少しコツが要ります。
デュアルグリルの場合は少し回しズラすだけなので簡単にできるのが特色かと思います。
ちなみに、スノーピークの焚き火台もグルキャンで使用したことがありますが、ワンアクションで組み立てができ、通気性も高いので炎もよく立つ非常にオススメの焚き火台です。
ただ、最近は工作精度の高いかなり高レベルの「オマージュ品」も出てきているようなので、我が家が追加購入するならこちらかな……^^;
リンク
空気穴の調整でも火加減が調節できる!
網の高さ調整に加えて空気穴の調整でも火加減の調節ができます!
空気穴の調整も網の高さ調整ド同様、専用の取手で本体を持ち上げて「回す」だけ。非常にシンプルです。
我が家お得意の全閉(収納時等)
全開!
我流かもしれませんがハーフの状態
空気穴の調整ができるのは七輪も同じですが、操作性の高さではデュアルグリルのほうが上かと思います。
これらの2つの操作を組み合わせて使用することにより、焼き肉の真っ最中でも理論上6段階の火力調整が可能となっています。
我が家はゆっくりチマチマと焼き肉を楽しむ方なので、普段は空気穴を全閉にし、焼き網も1番遠くにして超弱火にしすることにより食材を焦がすこと無くじっくりと焼き上げることができています。
途中、ステーキ肉などチョット強火がほしくなったら、空気穴を広げてあげると一気に炎が立ち起こります。
見ていると冗談みたいにすぐに燃え上がるので面白いくらいですよ(o^ O^)シ彡☆
慣れるとほんの一瞬で操作できます。
机上でも使える
本体(底部)は遮熱性に優れたアルミの鋳物です。
底にはゴム製の「脚」が付いており、たったコレだけの仕組みなのに机が熱くなりません。
高価な焚き火用テーブルがなくても、安価なテーブルに載せるだけでオシャレにキャンプレイアウトが出来上がります。
我が家ではこのテーブルの旧モデルを使用しています。
※全く熱伝導が無いわけではなく、焦げたり触れないほどの熱は持たない=安心して卓上使用できる、という意味です。机はそれなりに暖かくなりますのでご注意ください!
最近は卓上利用可能なコンロも増えてきているので卓上使用はこのモデルの専売特許というわけではないですが、サイトのレイアウトの自由度が大きくなるので本当に重宝する機能(性能)です(*^_^*)!
火消し壷にもなる
空気穴を全閉にし、付属の蓋を閉めると火消し壷にもなります。
焚き火台が火消し壷にもなると…
① 火消し壺の持参が不要
当然ですが、火消し壷の持参は不要になります。
② 就寝前(飲酒後)の手間が減る
火の始末は空気孔を閉じて付属の蓋をすればお終いです。
あとは酸素不足により自然消化してくれます。
遊び疲れ、程よく酔った就寝前の片付けはできるだけ楽にすませたいもの。
我が家の場合、食器類を洗うのは早朝のパパのお仕事なので、面倒な火の始末は一瞬で済ませて寝たいと思ったら歯磨きとトイレだけで終了!
これ、地味に助かります!
※使用後、洗浄前の食器類はテントの前室に入れるなど、動物が寄り付かないようにご注意ください(*^_^*)
③ 炭の再利用が可能になる
バーベキューに慣れてくると炭にこだわる方も多いと思います。
「備長炭」や「オガ炭」は着火に時間を要すことが欠点ですが、長時間=大体3~4時間は燃え続けてくれるので、BBQ途中の炭の継ぎ足しが不要で大変オススメです。
…が長寿命故、結構燃え残って勿体ないです。
火消し壺やデュアルグリルで消化した炭は後日、消し炭として再利用できるのでお得感があります!
※消し炭の再利用は備長炭やオガ炭の着火時間の短縮に繋がります!是非お試しください。
蓋がフライパンになる(フッ素加工あり!)
蓋はしっかりした厚い鋳物でできており、裏側にはフッ素加工がされているのでフライパンとしても利用可能です。
厚みがあるので、下手なフライパンよりもジューシーに料理できます。
焚き火台にもなる(…けどちょっと使いにくいかも^^;)
新富士バーナーさんのサイトでは焚き火台としても使用できるとのことです。
ただ、後ほど欠点でも整理させていただいていますが、このモデルは少々コンパクトです。実際に市販品の一般的な大きさの薪を置いてみるとはみ出してしまう形になりますので、ノコギリなどで薪をサイズダウンする必要があるかと思います。
あくまで焚き火台を忘れてしまったときなどの臨時的な使用法かと思います。
我が家では割り切って焚き火は別にシンプルな焚き火台を準備しています(*^_^*)
専用の網は結構丈夫
安い焼き網はスチールウールでゴシゴシやり過ぎると網が削れて針金部分が細くなっていってしまいますが、コイツは丈夫な高品質のステンレス製なのでビクともしません(^o^;)
我が家もすでに都合50回程使用していますがほぼ無傷。
使用後はスチールウールで遠慮無くゴシゴシできるので簡単にキレイになります。
一応(それなりの値段で)スペアの購入も可能なので安心です。
リンク
欠点
さて、長所より重要な欠点です。
小さい=大勢での使用には不向き
非常に便利なこの商品の最大の欠点はこれです。
円形の焼き網の直径は約30cm。
一般的な七輪よりは大きいですが一般的なコンロや焚き火台よりも小さめです。
お酒を飲みながら静かにゆっくり…という焼き肉には最適ですが、例えば育ち盛りの男の子がいるご家庭などでは正直追いつかないかも……(´・ω・`)。。
畳めない=小さくできない=持ち運びは不便
折り畳み式ではないので、本体は小さくなりません。
ちなみに収納袋が付属していますし、クッション性のある専用ケースも別に販売されているようですが、我が家は購入時の段ボール箱をそのままケース代わりに使用しています。
車載時の安定性とかを考えると、ダンボールが一番良い気がします(…私だけ?)
別売りのケースまでは不要かな…
リンク
結構重い
鋳造品なので重いです。
カタログ数値で5kg。
可搬性は皆無です!
冷めるのに時間がかかる
蓄熱性が期待でき、輻射熱の効果も相まって遠赤外線が云々…とメリットの多い鋳造製品ですが、逆に冷めるのには時間がかかります。
火消し壷として蓋をした後、冷めるまでには最低1時間は見ないと危険です。
蓋をした火消し中の状態だと熱さに気付かずうっかり触ってしまう可能性があるので、お子様にはご注意ください!
ピカピカに洗うのはチョット面倒
網の部分はスチールウールでガシガシ行けるので簡単にキレイにできますが、本体部分は入り組んだデザインになるのでなかなか洗い辛いです。
まぁこのモデルに限らず、焚き火台なんてそんなもん=汚れも味のうち、なのかもしれませんけどね……^^;
炭の追加は少し手間
このモデルで炭を追加する場合、一旦網を持ち上げる必要があります。
最近の炭焼きコンロには炭を置く部分が引き出し状になった非常に使いやすいものもあることを考えると少し面倒な部類に入るかもしれません。
参考:オガ炭のススメ
我が家は前述のとおりオガ炭という長寿命の炭を使っているので、焼き肉中に炭を追加したことはほとんどありません。
言い換えれば、このモデルを使用される場合は是非オガ炭や予算が許せば備長炭などの長寿命の(比較的高価な)炭を使って優雅に楽しまれると良いかと思います。
値段が高い
値段が…高いです(笑)
2万円を優に超える値段はなかなかだと思います。。。
本当の欠点はこれかも??
まとめ
いろいろ書きましたが、機能性に特化してみれば最強のコンロかと思います。
ひとつひとつの機能は他の焚き火台やコンロにも似たものがありますが、これだけすべての機能がオールインワンになったモデルは他にはないのではないでしょうか?
選択上の致命点があるとすればサイズ(ちょっと小さい)と価格、焚き火台としての用途が限られること、でしょうか……^^;
デュアルグリルが向く人
- 焼き肉を少人数で楽しみたい人
- 焼き肉をゆっくり楽しみたい人
- 焼き肉の火加減にこだわりたい人
- 焼き肉をちょっとオシャレ+上品に楽しみたい人f(^ー^;
デュアルグリルが向かない人
- 焼き肉を大人数で楽しみたい人
- 食べるペースが早い人
- これひとつで焚き火も楽しみたい人
- 道具を安価に揃えたい人
ご自身のキャンプスタイル、ご使用方法がマッチするなら最強のスーパーコンロかと思います。
人と被ることも少ないですし、超オススメのコンロです。