炭にも種類がある! ~国産のオガ炭「山頭火」のススメ~
焼き肉の主役はもちろん肉ですが、隠れた主役は炭です。
どれも同じに見える炭ですが、少しこだわるだけで焼き肉ライフが大きく向上するので我が家のオススメをちょっとご紹介します。
炭にも種類がある
炭の世界も奥深いのでマニアックに調べだすとキリがないので、”一般ユーザー”ならこれだけ知っておけば大丈夫かな、というレベルで大雑把に整理します。
黒炭?白炭?オガ炭?
ホームセンターなど、比較的身近に購入が可能な炭をザクッと分類すると黒炭、白炭、オガ炭に分けられます。
※豆炭などは特殊すぎるので除外してしまいます。
黒炭
一番身近で安価で「よくある炭」です。
3kgで数百円、100円ショップでも取り扱っていたりします。
特徴としては非常に安価で着火が楽で取り扱いが容易です。
反面、すぐに燃え尽きてしまうので継ぎ足しが必要なのが欠点です。
大人数でのBBQに向く炭かな…と思っています。
なお、黒炭にも高品質(で高価なもの)もありますが、それらは一般店舗での入手も難しいので今回は「黒炭」=超安価な炭、だと捉えてください。
白炭
有名なのは備長炭です。
火力が強くて長持ちするのですが、火付が悪く、何より値段がクソ高いです。
炭の王者とも言える存在ですがいくらなんでもコスパ悪すぎ。
一般家庭にはオーバースペック=そもそも取り扱いが面倒ですし、プロ用かな…と思います。
あと、注意点として品質が悪いと「爆ぜ」ます。
正確には「爆跳」と言うのですが、特に湿気があったりすると下手な爆竹よりもド派手に爆ぜまくります。爆発に近いです。周囲2mくらいに割れて弾けた炭片が飛び散りまくりますのでご注意ください。。。
一歩間違うと春節の爆竹のようになります。
オガ炭
上記2者の良いとこ取りをした炭になります。
いわゆる「おが屑」に「つなぎ」=接着剤を混ぜて焼きかためて作る人工的な炭です。
キレイな多面体の断面を持ち、中心に成形過程での穴が空いているので外見でひと目で分かります。
特色としては、白炭並みの火力と寿命を持ちつつ、価格は比較的安価になっています。
欠点としては、黒炭よりは高価なこと、火付が悪いこと、ビジュアル的に風情に欠けること、ですが、人工的に成形されているので白炭と違って爆ぜることはありません。
※人工物故の注意点がありますので後述させていただきます。
これらの特徴を図示するとこんな感じだと思います。
そして、それぞれに適した用途を(勝手に)整理するとこんな感じかと。。。
結局、BBQでのオススメは?
大人数の場合には…
安価な黒炭の一択で良いと思います。
大人数の場合にはアレコレ細かい事は考えず、始めたい時にすぐに始められ、ガンガンと燃やし、足りなくなれば次々と継ぎ足し、経費の割り勘にも優しい黒炭が一番だと思います。
注意点としては、多かれ少なかれ炭の継ぎ足しが必要になると思うので、コンロもそれに合うものを使用するのが良いと思います。
こんな感じで引き出し状になっていると使いやすいです。
おしゃれキャンパーさんに人気のスノーピークの焚き火台などでも網と炭置き部分の間に隙間があるので、炭の継ぎ足しは比較的容易だと思います。
スノーピークの焚き火台には工作精度の高いかなり高レベルの「オマージュ品」も出てきているようなので、我が家が追加購入するならこちらかな……^^;
リンク
少人数の場合には…
家族などの少人数でゆっくりと焼き肉を楽しみたい場合、オススメはオガ炭になります。
強い火力が長時間安定し、体感的には4~5時間は持ちますので、炭の継ぎ足しはほぼ不要(*^_^*)!!
じっくりと焼き肉を楽しむことができます。
コストは黒炭よりもかかりますが、長持ちするのでそれほど不経済でもありません。
注意点1:着火性は悪い
着火性は悪いです。着火剤だけでは難しいです。
まず少量の黒炭で火起こしして、そこから本体のオガ炭に着火させる方法もあるようですが、我が家では前回使用した残りの消し炭を残しておいて黒炭の代わりに使用しています。
消し炭ならオガ炭や備長炭も簡単に着火できますよ(*^^*)!
チャコール+消し炭+着火材が揃ってなお、焼き肉ができる状態になるまでに30分は必要なのでハッキリ言って面倒ですが、家族などの少人数なら予定が立てやすいので、早めに準備しておけばよいかと思います。
このように火起こしにはやたら苦労しますが、一度着火すればあとは焼き肉終了までノーメンテなのでトータルではゆっくりと楽しめますよ(o^ O^)シ彡☆
我が家のチャコールです。
何度か使用していると熱で変形してきますが、4年間酷使した今日現在も元気に現役です!
リンク
注意点2:粗悪品には「混ぜもの」が多い
オガ炭は人工物です。
大雑把に言えば「オガクズ」に「接着剤」を混ぜて固めたもの、です。
商品によって、オガクズの材質や、接着剤の材質、分量に大きく違いがあります。
特に、安価なオガ炭は接着成分が多量に含まれているので非常にたくさんの灰が残ります。良質なものには灰がほとんど残りません。
少し古いですが、これを比較検証されたサイトがあってとても参考になるのでリンクを
貼らせていただきます。
具体的に検証されているので本当に参考になりますよ(*^_^*)!
さて、混ぜものによる灰が多いと何が悪いのか、ですが、2つあります。
1つ目は、健康への不安です。
多量の混ぜものを含んだ炭を食品の調理に使うのは少々不安があります。
2つ目は、せっかくの持久力が阻害されることです。
多量の灰は、燃焼中の炭の周りに残ってしまいます。すると、炭は灰に遮られて新しい空気=酸素に触れられないため、火力が落ちていってしまうのです。
このため、粗悪なオガ炭はBBQの最中に(炭の追加は不要なのですが)時々つついて灰を落とさないと火力が維持できなくなってしまいます。これでは何のためにそれなりのコストを払ってオガ炭を使用しているのか意味が分からなくなってしまいます。
⇒ 対策!オガ炭は安心の国産品(山頭火)を!
これに対し、下記でご紹介する国産品(山頭火)は灰がほとんど残りません。上記でご紹介させていただいた比較検証の記録でも、山頭火は最も優秀な成績です。
実際に我が家で使用していますが、ほとんど灰が発生すること無く火力を維持し続けるので、最後まで灰を払う必要がありません!
ゆっくりと落ち着いた焼き肉を「ほどほどのコスト」で楽しみたい方には、オガ炭、特に安心な国産のオガ炭の「山頭火」が超オススメです。
オガ炭「山頭火」
「山頭火」は山口県の共同産業㈱さんが製造販売されているオガ炭です。
シリーズには、製品の長さ等により「備長炭山頭火」「山頭火備長V1」「山頭火徳用」の3種類がありますが、形状以外は変わりませんので、一番安価な「山頭火徳用」で十分だと思います!
残念ながら、Amazonや楽天、Yahoo!等のメジャーな通販モールではお取り扱いが無いので、製造元からの直販に頼ることになるのが欠点ですが、リンクを貼っておきます。
カード決済不可、代引のみの対応です……(T_T)
10kgで2,190円なので少々割高感はあるかもしれませんが、ホームセンターのオガ炭は前述のとおり混ぜ物の灰がたくさん発生します。
相当的には割安だと思っています。。。
まとめ
すでにお気づきかもしれませんが、実は今回の記事は、最後の「山頭火」を押したくて書いた記事です(;^ω^)
妙な気炎を感じてしまわれたかもしれませんが、是非一度お試しください。
着火時の苦労だけ少々難儀ではありますが「ゆっくりと落ち着いた焼き肉」を愉しまれるのならばイチオシです (*^^*)!
上記の共同産業㈱のリンクはアフェリエイト無し=純粋にオススメです!
余談ですが、我が家の焼き肉は山頭火にSOTO(新富士バーナー)のコンロ「デュアルグリル」を使用しています。
このコンロは使い手の好みをモロに反映するので万人にオススメできるわけではありませんが、この記事にご興味を持っていただけたようでしたら、下記も参考にご覧くださいね(*^ ^*)