のんびり外歩き

「自然」と親しみながら「スロー」に生きたい、雑記ブログです。

完全防水なのに蒸れない手袋の完全体『テムレス』はキャンプでも極上

ショーワグローブの『テムレス』をご存じでしょうか?

特に冬山を登られる方は最近耳にするかもしれませんが、完全防水のゴム手袋なのに透湿機能を持っているので蒸れにくい、とても便利な手袋です。

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出典:SHOWA

 

『テムレス』とは

ショーワグローブの商品で、ひらたく言えばゴム手袋ですが、透湿性を併せ持っているのが特徴です。

「透湿性」とは、湿気を外に逃がす能力だと思っていただければ良いかと思います。

ゴム手袋ですから、当然無敵の防水性能を誇るわけですが、一般的なゴム手袋では長時間使っていると中が蒸れてきてしまいます。

ところが、ここに透湿性が兼ね備わっていると、中が蒸れずに快適なまま無敵の防水性が維持されるわけです。

このように防水を目的とした素材が透湿性を兼ね備えている代表例は、登山用品などで有名なゴアテックスなどが代表例ですね。

登山用のグローブ類にもゴアテックス等の防水透湿性の素材を使用したものは当然ありますが、これらは長時間使用しているとどうしても水がしみてきてしまいます。

これに対して、テムレスは「ゴム手袋」ですからほぼ無敵の防水性能を誇ります。

このため作業手袋としては最高で、実際、例えば雪山登山でも登攀中はゴアのグローブを使っていても、本当に手袋に過酷な作業…雪洞を掘ったりする際や雨、みぞれが降ってきた際にはテムレスを使う、というのが割とメジャーな方法だったりします。

 

肝心な透湿能力は?

さて、肝心な透湿能力ですが、具体的にどんなもんなんでしょう?

ショーワさんのHPではこのように出ています。 

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出典:SHOUWA

普通の塩化ビニール製のゴム手袋でも透湿性がゼロではないんだ…Σ(・□・;)

…じゃなくて、テムレスの透湿度は…1157g/㎡・24h。。

1157???

なんのこっちゃ?と言う方のために一般的な防水透湿素材と比較してみると…

モンベルの2020年の最新カタログによると、ゴアテックスは(大体)25000~98000g/㎡・24hのようです。(※実際には丸まるこの数値になるわけではなく、表地と裏地の組み合わせで変わるそうです)

ゴアテックスはすごすぎて参考にならん(´;ω;`)

代わりにモンベルの独自素材のドライテックはどうかと言うと…

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出典:モンベル

下を見ると8000g/㎡・24h。。

ここまで来ると意地になってキャンパーの味方、ワークマンの自社製品を見てみると…(´∀` )

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出典:ワークマン

ワークマンのレインスーツ売上ナンバーワンの「透湿レインスーツSTRETCH」。

透湿度:5,000g/㎡/24h

…この辺りなら比較対象として現実的かな( ´∀` )?

 

ザクっとまとめると(作業用の)レインウェアーの1/3程度の透湿性能、と言うことです。

1/3??? それって良いの?悪いの???

その程度?とも思えますが、逆にウェア用のメンブレン、衣服(織物)ではなく「ゴム」や「ビニール」の持つ完全無欠の防水性を考慮すれば、相当な能力なのかもしれません。

実際の使用感

では(訳の分からない数字の羅列ではなく)一番肝心な実際に使用してみた際の使用感はどうかと言えば…

蒸れません。

真夏の炎天下の作業はしていませんが、雪山での作業やスキーの際はもちろんですが、キャンプでの洗い物や自宅での作業時に使用した際に、手袋の中が蒸れたり、更には露ぶくといった経験は(私は)無いです。

つまり、手の発汗量を考慮すると、一般的な水回り作業をするに於いて「テムレス」の透湿性能(1157g/㎡・24h)は(どうやら)必要にして十分!ということができそうです!!

 

私の使い方(ちょっとひと工夫)

さて、ここからは小ネタです。

私は基本的にオーバーグローブとして使用しています。

手袋の2枚重ねは雪山では基本の考え方ですが、具体的には軍手の上に被せて使用しています。

ちなみに、冬山ではウールの手袋か綿の軍手の上に、キャンプ等の作業時には化繊の軍手の上に使用しています。

作業時にも軍手と2重にする理由は、フィット感を高めるためです。

「テムレス」はゴム手袋のため、手にフィットしにくいです。軍手等を下に一枚入れますと、ぴたっと感が増すのでおススメです!

(秋~春のキャンプ場の洗い物の冷たさから逃げれますしね(#^.^#))

 

おススメのタイプ

さて、さんざんおススメしたテムレスですが、いくつか種類があります。

イチオシは「ジャージテムレス」

一番のおススメです!!

基本形のテムレスの裾に取り付けられたジャージが手首にフィットし、裾部分からの土やゴミなどの侵入を防いでくれます。 

ゴム手袋って、結局は裾部分から水や土が入り込んできてしまうんですよね。

この裾部分の存在でそれが相当軽減されます。

また、この後ご紹介する各バリエーションに比べてノーマルテムレスとの価格差が小さいのでコスパ最強かな、と思います。

ちなみにノーマルが300円前後、ジャージテムレスが500円弱で買えます。

欠点もありまして…肝心なジャージ部分がちょっと緩すぎますので過度な期待にご注意ください。

もう少しフィットしてくれたら良いんですけどね…。。

「防寒テムレス」は暖かいけどゴワゴワしすぎて使いにくい

雪山派には絶対的に人気の商品が防寒テムレス。

手袋内部に起毛させたパイル地を採用することにより、保温性を高めてあります。

確かに暖かいのですが…個人的には、ご紹介したとおり裏地が無くても他の手袋と2重使用していますので、それを暖かいものに切り替えれば十分です。

敢えてテムレス本体の防寒性に頼る必要もない気が…

欠点として、ジャージテムレスのような「裾」が無いので水や雪が入り込みやすいですし、価格も1000円程度と、ドケチ貧乏キャンパーには高すぎます。。。

個人の好みもあるでしょうけど、我が家では自宅の雪かき作業時のみ使用する感じです。。 

 

雪山専用に登場した「ウィンター01」と「ウィンター02」は価格が…

ウィンター01

昨年から新発売の商品です。

ひと言で言うと「防寒テムレスの黒いやつ」です。

最大の欠点は価格ですね。(2000円を軽くオーバー)

黒いだけで倍以上????

ショーワグローブさん…以下略

ウィンター02

こちらはウィンター01に裾(「カフ」)とドローコード(締める紐)が付けられています。

ウィンター01に対して飛躍的に使いやすく工夫されており、個人的には超絶欲しいです!!!

 


ショーワ(SHOWA)防寒 テムレス 02 WINTER カフ付き(TEMRES 02 WINTER)カラー:ブラック

が、2020年5月時点で価格が3,800円オーバー。。。(´;ω;`)

作業手袋の有効活用…というにはちょっと無理があるでしょ。。。

価格がこなれてくるのを待つしかないですね。。

 

まとめ

色々種類がある「テムレス」ですが、「ジャージテムレス」は入門クラスの価格で購入できますしとてもおススメです。

キャンプの水作業、特に秋~冬は辛いですよね?

ゴム手袋にも安価なものも多いですが、透湿性のあるものは全く蒸れませんので一度使うと癖になりますよ(#^.^#)。

本当におススメですので是非一度試していただきたいです。

 

個人的には500円以下で購入可能で裾のあるジャージテムレスを薄手の軍手(化繊)と2枚重ねで使用されるのがおススメです。

 ※2枚重ねをされる場合、少し大きめサイズで購入してくださいね。

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