自転車の修理 タミヤ(TAMIYA)の模型用エポキシパテは安価で優秀
子どもの自転車の破損したプラスチックパーツを模型会社のタミヤのエポキシパテで修繕しました。
玩具用と思いがちな模型用のパテですが、非常に安価で入手も容易、品質も安定していてとても扱いやすい商品でした。
40年近く昔の模型小僧だったころの記憶を思い出させてもらえて楽しかったです(*^-^*)
子どもの自転車が壊れました。
いきなり余談になりますが…昔と違い、今の都市部では小さな子どもだけでの外出はなかなか難しいです。
特に自転車は交通ルールへの対応や転倒等の危険性もあり、親が一緒でないとなかなかサイクリングもできません。
結果、なかなか上達せず…我が子たちはよく転びます( ´∀` )
先日、下の子の幼児用自転車のブレーキ操作部分が割れて欠損してしまいました。
★正常な右側
★壊れた左側
ご覧になって分かるとおり、下地の鉄骨が出て危険です。
何らかのカバーが必要だということで、巣ごもり時間を利用して修繕することにしました。
タミヤのエポキシパテ
さて、修繕に利用したのはこちら。
模型小僧だった昔の血が騒ぎます(#^.^#)
エポキシパテは探せばホームセンターなどでも購入できますが、価格面や入手しやすさ、キメの細かさなどの品質面も含めて模型界の王者、タミヤのものが一番おススメです。
ところでエポキシパテって何?
パテには色々種類がありますが、エポキシパテはラッカー系のパテや木工用のパテなどとは違い、化学変化で硬化するパテです。
ラッカー系などは放っておくと勝手に乾燥して硬化していきますが、ご紹介するエポキシパテやポリパテ(ポリエステルパテ)は2種類のパテ剤を混ぜ合わせることにより硬化する仕組みになります。
乾燥により硬化するパテは、硬化後に「ヒケ」と言って、硬化時に揮発した溶剤の分が凹む特性がありますが、化学変化で硬化するエポキシパテやポリパテには「ヒケ」はほぼ発生しません。
また、同じ化学変化で硬化するパテでも、ポリパテは固まるまでは割と柔らかくてドロドロしていますが、エポキシパテは粘土のような状態で、固まる前に様々な造形を施すことが可能です。
このため、エポキシパテはポリパテよりも細工が容易ですが、硬化時間が長くかかることや、コスト的に割高なのが欠点かな、と思います。
※硬化時間は適度な加熱によりコントロールできます。ポリパテの場合硬化剤を…(略)
こちらのサイトなどは割とマニアックに解説してくれています。
修理開始
まずは下地処理
DIY作業全般に言えるのですが、作業をキレイに効率的にする一番のコツは下地処理です。
今回の場合、パテの喰いつきをよくするためにパテを盛り付ける周辺をウェットティッシュで拭き上げました。
※できれば中性洗剤等を使って特に油汚れを除去するのが理想ですが、今回の場合は汚れが少なかったので手抜きしました。
そして曲がったままの鉄骨をスパナで挟んでグイっと…
矯正しました(*^-^*)
いよいよパテのご開帳~(#^.^#)
タミヤ のエポキシパテはこんな箱に入っています。
※今回は作業効率等を鑑み、硬化時間が早めの「速硬化タイプ」をチョイスしました。
中にはこんな感じで2色2種類のパテが入っています。
必要量の切り出し
ポリパテは主剤と硬化剤とがあって分量の調整が必要ですが、エポキシパテは同量を混ぜ合わせるのが普通です。
…なので、同じ長さをハサミでチョン!っと切り取ります。
※ビニールを付けたまま切り取らないとハサミが大変なことになります( ´∀` )
練りネリねりねり…
で、作業の核心、練りネリねりねり…
…ですが、手が汚れていたため写真はありませんΣ(゚∀゚ノ)ノ
※色が均一に混ざるのを目安に練り上げます。硬化まで時間は十分あるので、焦る必要全くありません。
盛り付け+造形
程よく練り混ざったら修繕箇所に練りつけて造形します。
注意点としては…
- 中に空気が入らないようにすき間なく盛り付ける
- パテに粘着性があるので指が離れない場合は、指に薄く水を付けると良い
- 但し水をつけすぎるとパテが弱くなるので最小限にする
- 最初に少し大きめに盛り付けていく方が適量になることが多い(気がする)
硬化(6時間)+仕上げ
エポキシパテは粘土細工のように造形できるので、ここまでの手順で極力完成形の形に作りこんでおくと仕上げ作業が楽になります。
今回の場合はちょっと作業がしにくかったので、少し雑に仕上げておいて、後でヤスリで削り出すことにしました。
- 完全硬化すると結構固いので、カッターナイフ等の使用は困難になります。
- 硬化途中の適度な硬さの頃合いなら、カッターナイフ等での加工が容易です。
※今回は硬化まで一旦休憩。。。
≪5月14日追記≫
金属ヤスリでザクッと削り出し…
120番くらいのペーパーで整えて…
耐水ペーパーで少しキレイにしました!
今回は塗装は省略で(^_^;)
まとめ
エポキシパテは粘土状で容易に造形が可能です。
特にタミヤの商品は安価で入手も容易、品質も高く、ちょっとした補修等にはおススメです。
今回は塗装を省略していますが、元々が模型の造形用なので、塗料の「乗り」も良いですし、大きな欠点は見当たらないです!
リンク
今回は作業効率から硬化時間が早い(6時間)の「速硬化タイプ」をチョイスしましたが、より精密な造形をされる場合は「高密度タイプ」があります。
※硬化時間は倍の12時間になります。
※模型等でなければ「速硬化タイプ」で十分な密度だと思います( ´∀` )