Colemanの曲がったテントポール(アルミ製)を自力で修理した話
我が家のサブテントであるColemanのテントポールが曲がってしまいました。
古い幕なのでスペアパーツもなく、あってもとても高額だったので自分で直してみました!
テントポールのスペアパーツは高い( 。゚Д゚。)!
今年、手軽にたてるサブテントとして、Colemanのタフワイドドーム300EXを購入しました。
メインテントではないので精一杯ケチッて工夫してヤフオク様の中古を諸経費込みで9,800円で購入。
若干、防水用のポリウレタンが加水分解をお越しぎみで多少ベタついていたものの、まぁ価格の割には良い買い物と喜んでいたのですが…
…ポールが曲がってしまいましたΣ(゚∀゚ノ)ノ。
少々分かりにくいですが、写真の1番上のポールです。
※ショックコードは抜いてあります。
今回、このポールとその次の少しだけ間だったポール、それからついでに、メインテントの「カマボコテント」のポール(1番下の黒いポールです)の3本を修繕してみました。
ちなみに修繕の相場は…?
本当はスペアパーツを購入して交換修繕をするつもりでしたが、我が家のテントは激安の中古品、ネットで調べたところ、どうやら2008年頃…20年(以上)前のモデル!!
パーツもネット取り扱いは終了、価格も税抜で8,000円…諸経費込みだと9千円以上。。
別の中古を買った方が早いじゃんヽ(`Д´)ノ
と言うわけでダメもとでの修理を決意したわけです。
ちなみに、高額な理由は、ポールの交換は、曲がった部分だけではなく、一本全部の交換になるからだと思われます。
ただ…カマボコテント(DOD)の場合でも交換はポール全体でしたが価格は2,200円、諸経費込みでも3,000円程度で交換できるので、Coleman、ちょっと割高な印象もありますね…(^_^;)
必要な道具類
大したものは不要です。
今回の作業は「暖めて柔らかくして押し伸ばす」という単純作業ですので…
- 暖め用の家庭用カセットコンロ
- 火傷しないための軍手(綿)
- 火傷しないための古タオル
- ポールに差し込むためのペグ(不要でした)
- (写真には無いですが)不要な板
…だけです。
ガスコンロ
今回、ガスコンロは内側に向かって炎を集中させる高効率なタイプを使用しましたが、より広い面積を暖めることができる一般的なガスコンロの方が良かったかもしれません。
軍手(本当は革手がベター)
一般的な店舗で入手可能な軍手にはポリエステル等の化繊のものと綿製のものとがあります。大雑把に言うと高価なものが綿製品です。
綿と化繊とでは一長一短の部分もあるのでその辺りはまた別の機会にご紹介します。
今回は熱に強い綿のものを使用しましたが、そもそも本当なら革手袋の方が良いです。
古タオル
軍手だけでは熱いので、古タオルも使用しています。
ともかく熱くなるので注意してください。
ペグ
終わってみれば今回は不要でしたが、端っこの方を直す必要がある場合、これをポールに差し込んで使用します。
真ん中辺りを直す場合は使わない方がかえってキレイにできると思います。
実際の直し方
ようやく本題です(^_^;)
直し方は実に簡単です。
1)まずは温める
ガスコンロで曲げたい部分を30秒~1分程度暖めます。
曲げたい部分より少し広めに、そして表と裏と全体をクルクル回しながら良く暖めます。
少しでも冷たい部分が残ると曲がらないので時間を掛けてゆっくりと温めてください。
私はせっかちなので少し焦ってしまいましたが、この作業が仕上がりを左右すると思います。
2)温まったら押し伸ばす
熱くなったアルミポールを力任せに押し伸ばすだけです。
きちんと温まっている場合にはそれほど強い力でなくてもフニャッと曲がりますので、最初はゆっくりとやってください。
また、ポールは非常に熱くなっているので不要な板材などを敷いてください。
水平な地面などに置いて作業するとうまく伸ばせると思います。
3)冷めるまで待つ
…だけです。
1度で一気に直さずに、少しづつ何度か作業するとよいかと思います。
実際の完成?品
作業前
作業後
順序が変わっていますね…申し訳ありません(^_^;)
黒く塗装されていたカマボコテントのポールはキレイな銅色に変色してしまいましたが…この色のほうがキレイだな…(゜_゜)
一番右の2本が今回の主賓?のColemanの修繕したポールです。
Colemanのポールは少しまっすぐ目に直しました。※記事末尾の注意点2参照
一番左のカマボコテント用のポールは、わざと少し曲がったままにしました。
まとめ
テントポールはちょっとしたことで曲がってしまうようです。
もちろん不注意によることもあると思うので十分注意したいところですが、交換やメーカーでの修理は何かとお金がかかります。
安いDODで3,000円程度、庶民の財布に優しいはずのColemanでも油断すると1万円弱…
アルミポールであれば、特別な装備無しで簡単に直せるので、一度チャレンジされてもよいかと思いました!
注意点
1)アルミの融点は600度のようです。市販のガストーチだと1,000度以上の炎が出たりするようなのでご注意ください。
どちらにしても、一点集中の炎よりも広範囲を温めたほうがキレイに仕上がりますので、カセットコンロ(それもできれば性能が低いもの)が良いかと思います。
2)一度曲がったポールは強度が低下していると思われます。特に、今回のように熱加工をした場合、焼きが入ったり逆に焼きなましになるなどの可能性が高いので、ご使用の場合はくれぐれもご注意いただくとともに、自己責任での作業をお願いします。
なお、私の場合、ポールを組み直す際に位置を変え、テントを組んだ場合にも1番曲げが少ない1番地面に近い場所に移しました。
余談
Colemanのポールは、ショックコードを切らないとバラせない構造でした。
今回は念の為、写真のような代替用品を準備していましたが…結果としては古いコードの切除を最低限にしておいたので、古いコードを再利用できました。
一工夫でコストを抑えることができるので頑張ってくださいね(*^_^*)